最良執行とはどのようなものですか?
最良執行というのは、証券の取引において、取り次ぎ業者が顧客にとり最も有利な値段で売買注文を出すことをいいます。
つまり、買い注文の場合はその時点で最も安い値段、売り注文の場合はその時点で最も高い値段で売買注文を出すということです。
なぜ最良執行が行われるのですか?
米国では、1970年代後半から取引所集中義務が廃止され、取引所外取引市場が拡大しましたが、複数の市場があって同じ証券が異なる気配が出ている場合に、証券取り次ぎ業者が最良執行に努めないと、投資家に不利益が生じるだけでなく、市場間の競争も促進されないからです。
なお、注文を出す機関投資家も、資金運用の受託者として、自分の出した注文が最良執行されるかどうかを見守る義務があります。 |