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MSCB発行額と新ルールについて

MSCB発行額について

証券会社などに割り当てたMSCB発行額は、2003年度下記からの合計でおよそ2兆5千億円に達すると見られ、ファンドなどの買い受け分を含めるとさらに増えます。

なお、最近では社債の付かないワラント(新株予約権)である「MSワラント」の発行も多いです。

MSCBの新ルールについて

2007年2月に、日本証券業協会では、MSCBを買い受けた証券会社が1か月で転換できる規模を、原則「払込時点の発行済み株式の10%まで」という新ルールを打ち出しています。

これは、一株価値が希薄化することがわかっていながら、MSCBを発行しようとする公開企業や、それをビジネスとしてもちかける証券会社が後を絶たないためです。

ただし、証券会社が6か月以上保有した場合などはこの規制の対象外となります。

また、証券会社以外の投資家がMSCBを大量に取得した場合にも、直接適用されるわけではありません。

関連トピック
PBRとはどのようなものですか?

PBR(ice book-value ratio)というのは、株価純資産倍率のことであり、株価を1株当たりの純資産で割ったもののことをいいます。

具体的には、純資産と比較した株価の割高・割安を示します。

純資産とは?

純資産とは、貸借対照表上の資産から負債を差し引いたもので、簿価ベースの株主持分に相当します。

例えば、PBRが1倍を下回っている状態というのは、通常、1株当たり純資産に比べて株価が割安な水準にあると判断されます。

ただし、損失計上などによる純資産の減少を予測して株価が下落している場合もあります。


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