EVAとはどのようなものですか?
EVA(イー・ヴィ・エー:Economic Value Added)というのは、米国の経営コンサルティング会社であるスターン・スチュワート社が開発した企業価値の指標のことをいいますが、これは、経済的付加価値または経済付加価値と言い換えることもあります。
具体的には、税引き後営業利益から投下資本にかかる資本コストを差し引いた値がEVAであり、これは会計上の利益をそのまま用いるのではなく、キャッシュフローベースに調整した数値を用います。
そして、EVAがプラスであれば、企業は株主の期待するリターンを上げたうえでさらに価値を創造したことになります。
ただし、先行投資の段階においては、EVAがマイナスになることもありますので、一期ごとではなく、長い目で見ることも必要です。
ちなみに、日本では1990年代後半から、松下電工、花王、TDKといった有力企業が経営指標として採用する動きが広がりました。 |