有担保原則とは?
有担保原則というのは、各種の金融取引に際し、担保の設定を要求する原則のことをいいます。
日本が有担保原則なのは?
日本では、社債発行や銀行貸出等あらゆる金融取引について、この原則を採用する慣行が存在していました。
これは、昭和初期の金融恐慌の中で、当時盛んに行われていた無担保取引によって、債務不履行が多発し、混乱が生じたことに対する反省から定着するようになったのです。
しかしながら、現在では、産業構造の変化や金融自由化などに伴い、有担保原則の適用も緩和され、社債発行市場では無担保社債が主流となっています。
また、バブル崩壊によって、特に土地に依存した担保主義が崩れたことから、有担保原則は大きな転換点に差し掛かっているといえます。 |