母体行責任とは?
母体行責任というのは、住専(住宅金融専門会社)向け不良債権処理において、住専の設立母体銀行に対して住専の債務全額を引き受けることを求めたときの根拠となるものです。
この母体行責任は、「母体行主義」とも呼ばれます。
修正母体行主義とは?
母体銀行は、子会社である住専と人的にも経営上も密接な関係にあったとして、大口債券者である農林系金融機関が母体行に対して要求しました。
一方、母体行側は、債権額を負担の限度とする通常の貸し手責任を主張しました。
この結果、母体行はその債権を全額放棄したうえで、残りの住専の債務に対しても応分の負担をするという修正母体行主義で決着しました。
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