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ヘルシュタット・リスクとは?

ヘルシュタット・リスクとは?

ヘルシュタット・リスクというのは、外国為替決済の時差に伴う決済リスクのことをいいます。

1974年、旧西ドイツのヘルシュタット銀行は経営破綻し、6月26日に監督当局から営業停止処分を受けて倒産しています。

そして、同行から米ドルを対欧州通貨で買っていた米国の銀行は、この日を決済日としていましたので、ドイツ時間の午前中に欧州通貨を支払ってしまったにもかかわらず、その日の午後に営業停止が発表されたため、ニューヨークで米ドルを受け取れなくなり、大きな損失を被りました。

この事件を契機として、時差に伴うリスクのことを「ヘルシュタット・リスク」というようになりました。

ちなみに、東京市場における円ドル為替取引は、米国との時差が大きいので、このヘルシュタット・リスクが大きいです。

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変動相場制度というのは、外国為替相場が市場の需給実勢に伴い決定され、そうした為替相場の変動を通貨当局が認めている制度のことをいいます。

といっても、現実には、完全自由な変動相場制度がとられることはほとんどなく、相場水準が一定方向に偏ったり、変動が激しくときなどには、通貨当局による市場介入が行われます。

日本の変動相場制度への移行は?

日本では、第2次大戦後1ドル=360円の固定相場制度の時期が長く続きましたが、1971年8月のニクソン・ショックやその後のスミソニアン調整を経て、1973年2月に変動相場制へ移行しました。


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