モーゲージ・マーケットというのは、米国特有の住宅金融方式のことです。

モーゲージ・マーケットでは、住宅など不動産を担保とする貸付に際し、債務者は債権者に対して、次のようなモーゲージと総称されるものを交付します。

■借入金額記載の約束手形
■不動産抵当契約書
■保険証書...など

なお、モーゲージ・マーケットは、小口分割化や譲渡が可能であり、長期債権を流動化させる機能を有することから、米国金融市場の一角を形成しています。

ちなみに、近年は、金利オプションなどを付加したより高利回りの商品も開発されています。

モーゲージ・マーケットは、発行形成、市場成熟度の点から、日本の抵当証券とは異なります。

モラトリアムというのは、金融恐慌や天変地異などの発生により、経済活動が深刻な影響を受けたような場合に、その影響の拡大を抑えるために法令によってとられる一時的な債務の返済猶予のことをいいます。

日本では、1923年の関東大震災、1927年の昭和金融恐慌などの際に、それぞれ緊急勅令に基づいて、モラトリアムが実施されました。

また、最近では、1995年の阪神・淡路大震災の際に、被災地企業に対する手形の支払猶予措置がとられたケースがあります。

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