預金保険制度とは?
預金保険制度というのは、金融機関の経営破綻に際し、預金の安全性に対する預金者の信頼を確保し、これにより信用秩序の維持を図ることを目的とする制度のことをいいます。
具体的には、例えば、日本の預金保険機構、米国のFDIC(連邦預金保険公社)などがあります。
預金保険制度の問題とは?
預金保険制度では、預金者が金融機関の信用度をチェックするインセンティブを失い、利回りのみに着目して預金を預け入れます。
一方で、保険料率が各金融機関で一律の場合には、金融機関の健全経営への努力を弱め、ハイ・リスク・ハイ・リターンの運用により、預金者の高利回りの要求に応えるというモラル・ハザードの問題を伴っています。
このため、米国では、1991年に金融機関の健全度合いを考慮した保険料率が導入されました。 |