バロー仮説とは?
バロー仮説というのは、バローの中立命題とも呼ばれますが、バロー(R.J.Barro)が主張した、「財政支出の資金調達方法として増税と公債発行のいずれを選択しても、政策の効果が等しい」という考え方のことをいいます。
バロー仮説の内容は?
公債発行というのは、将来の償還時の増税を意味していますので、この増税が一生の間に発生することが予想されれば、現在の増税と比較しても生涯所得の割引価値は変わりません。
なので、ライフサイクル仮説の下では、現在の消費も不変となり、公債発行による財政政策は、増税による財政政策と同じ効果を持つにすぎないというものです。 |