トラッキング・ストックとは？

トラッキング・ストックについて

トラッキング・ストックとはどのようなものですか？

トラッキング・ストックというのは、「事業部門連動株」とか「子会社連動株」などとも呼ばれますが、これは、特定の事業部門や子会社の業績に連動して配当を支払う種類株（普通株以外の株式）のことをいいます。

このトラッキング・ストックは、親会社が発行し、調達資金は親会社に入ります。

トラッキング・ストックの議決権はどうなるのですか？

トラッキング・ストックの議決権は、親会社に対して行使できるのですが、普通株式の議決権を基準として、企業全体の時価総額に占める事業部門、あるいは子会社の時価総額の比率に従って付与することが多いです。

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どのような狙いがあるのですか？

トラッキング・ストックは、成長力のある事業部門や子会社を対象に発行し、有利な資金調達をしたり、埋もれた企業価値を顕在化させ、グループ全体の株式時価総額を増大する狙いで発行します。

トラッキング・ストックのメリットは？

トラッキング・ストックですと、子会社を直接上場する子会社上場とは違いますので、企業は事業部門や子会社に対する経営の支配力を維持することができます。

トラッキング・ストックの事例は？

トラッキング・ストックの第1号は、1984年に米国でゼネラル・モーターズ（ＧＭ）が発行したものです。

日本では2001年6月に、ソニーがインターネット接続子会社であるソニーコミュニケーションネットワークを対象に発行したのが初めてです。

しかしながら、それも2005年末に上場を廃止していますので、結局のところ定着しなかったといえそうです。

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